心身統一合氣道 秋川教室

お知らせ

2024-02-21 14:00:00

活の入れ方

活の入れ方

工藤 公康 (著), 九重 龍二 (著), 藤平 信一 (著)

幻冬舎新書 1,034円(税込)

 

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344987217

どんな仕事もスポーツも、勝って成果を上げるためには、妥協を許さない厳しさ、貪欲に自分を鍛える必死さが欠かせない。だが、それをどう教えればいいのか?

ハラスメントを恐れ部下に迎合するリーダーが増えるなか、誠実な指導者ほど葛藤を抱える時代になった。

重要なのは、ぶれないこと、押し付けないこと、腹を割って話すこと、愛ある厳しさで臨むこと――プロ野球界・相撲界のレジェンドと、国内外の名リーダーが師事する「心身統一合氣道」の継承者が忖度なく語り合った、出色の指導者論にして勝負論。

(Amazonの書籍紹介より)

■■藤平信一会長からのコメント■■

工藤公康さん(福岡ソフトバンクホークス・元監督)、九重龍二さん(九重親方/元大関・千代大海)、藤平信一(心身統一合氣道会 会長)の三人の共著です。鼎談の内容を私がまとめた類を見ない一冊です。

異色の3人かもしれませんが、共通していることが二つあります。

一つは、極めて厳しい師匠の元で育成を受けたことです。

工藤さんがプロ野球選手として最初に育成されたのが広岡達朗さん、九重さんの師匠は昭和の大横綱の千代の富士さん、私の師匠は合氣道十段の藤平光一先生です。

もう一つは、自身は厳しく育てられたにもかかわらず、同じ育成方法を採らずに、模索と挑戦を続けていることです。

勝負の世界で勝ち続けるためには、一つのことを深く身につけるためには、いざというときに行動できるためには厳しい鍛錬が不可欠です。しかし、現代の育成において相手に強制すればハラスメントです。

だからこそ、多くのリーダーはハラスメントを恐れ、本来すべき育成ができなくなり、現場で著しい質の低下を招いています。リーダーは「聞こえの良いこと」を伝えるだけの存在になりつつあります。

その中で、工藤さんも九重さんも紆余曲折を経て、ありとあらゆる努力と工夫をして、相手が自ら厳しい鍛錬を求めて結果を出せるように導いています。そこには一体、何があるのでしょうか。

私が会長を務める心身統一合氣道会には国内だけで400名を超える指導者がいます。その指導者の質の維持と向上こそリーダーである私の責務であり、同じ課題を持って人材の育成をしています。

日本語には「活を入れる」という言葉があります。本来は「気を失った人の息を吹き返させる」ことであり、そこから転じて、「人を元気づける(活かす)」という意味で用いられます。

昨今、表現として「喝を入れる」がよく用いられていますが、じつは誤用です。「喝」とは大声のことで、大声でおどすことになってしまいます。現代における「活の入れ方」こそ、本書における重要なテーマです。

現代の育成に悩む全てのリーダーや指導者の皆さんにとって、大きなヒントとなる一冊になりました。ぜひお手に取って頂きたいと思います。

藤平信一ブログより)